author:NOKO
![若杉儀子とごん](https://noko-wakasugi.com/shop/wp-content/uploads/2021/02/nokogon.jpg)
2007年4月福島県会津坂下町にひっそりとたたずむ・廃校となっていたかつての坂本分校が里山のアトリエとして大変身!
会津若松市在住の彫刻家・NOKOが管理人となりAtelier Noko彫刻村として活動開始です。
立体を基本として「彫塑」「石や木の彫刻」「テラコッタ(素焼き)」などの造形に関心のある方はぜひ、Atelier Nokoで制作してみませんか!
あなたの世界が広がります。
★2022年4月現在、コロナウイルス感染拡大懸念の観点から、一時的にご訪問をご遠慮いただいております。
所在地 | 〒969−6586 福島県河沼郡会津坂下町大字坂本字宮ノ前甲940-2 |
電話番号 | 0242-83-8677 |
代表 | 若杉 儀子 |
運営時間 | 13:00~18:00 (時間外にお越しの際はお問い合わせください。) |
休業日 | 不定休 |
毎月開催される里山のデッサン会は中学生から参加可能で、常連の方も。
お弁当を持ち寄ってみんなで囲むランチタイムには、汁物やお茶、デザート、漬物など分校からのおもてなしもあり、楽しいひとときです。
森のアート講座では、材料費500円で軽石や松ぼっくり、倒木を利用してそれぞれがユニークな作品を作ります。
倒木で作った椅子は「500円で作る3万円の価値ほどもある椅子」と大好評。
春は桜のライトアップ。
秋の分校市場は年々お客様の数も増えて大盛況。
ほかにもジャズコンサートや稲刈りと盛りだくさん!
冬は校舎一面を自慢のクリスマスイルミネーションで飾ります。
ご近所の方や国道49号線を行き来する方々の風物詩です。
坂本分校は、やりたいこと、思いついたことをなんでも実現させる、夢とパワーに溢れた里のアトリエ。
笑顔あふれる「里山のアトリエ坂本分校」は地域の人々の交流の場です。
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分校彫刻村ダッシュ!!~里山のアトリエ坂本分校開設まで~
2006.11.14~2007.03.23
2006年11月14日
会津坂下町教育委員会に出向いた。
それは従妹のとみちゃんに相談したことから始まった。
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叔母の嫁ぎ先の地元にある小学校の分校が廃校になってると言うので、
もしかして、私の彫刻のアトリエとして校舎を貸してもらえないかとい内容だ。
教育委員会では快く電話に応じてくれ、現在は教育委員会の管轄ではないのだが
、町の担当者に会わせてくれることまで引き受けてくれたのだ。
1、公開制作をして彫刻の制作を一般の人たちも見ることができるようにしたい。
会津の彫刻会の作家も含めたい。
2、NPO法人のTHと提携して、フリースクールの子ども達との交流も考えたい。
3、村落内の人々と彫刻を通じて交流できるように。理解してもらえるよう努力して、
彫刻の村つくりにまで持っていくことを考えていきたい。
ここまで一気にしゃべった。
町の担当者は細かにメモしていたが、現在NPO法人THが借りることになっているが、
(校舎の講堂を境に西校舎を)東校舎をそれに当てることができそうだと言う返事だった。
夢のような返事をもらった。
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わたしは彫刻家になるんだと決めてからすでに12年目。いままで、
自分がそのように認めてもらえるようにとがむしゃらに進んできた。
個展をやると応援してくださる方々も出てきて、支援してくれるギャラリーもあるようになった。
自分は彫刻をやっていることが、最終的に何になるのか、、。
この会津の地で彫刻をやってきたことが、会津の地域の財産の一つになると言うことにつなげないのか、、。
彫刻をつくることがすてきなことだと知ってもらいたい。
石や、壁、木といった素材を使って心を刻んできたのは
原始の時代からのこと。
彫刻を作る、それをきっかけに多くの人々が心寄せ合うことができる、そんな空間を設計したい。
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2006年12月15日念願のNPOTH、町との3者相談会だった。
こちらは甥の彫刻家猪俣祐一とふたり。
THのほうは、理事長と事務局長。
ほぼ正確に11月に話した内容を相手方に町は伝え、さらに、分校を
坂本分校彫刻村などと仮称まで付けてくれた。
将来は「町の駅」としての機能まで考えていると言う。
う~~ん、できすぎた展望でもある。
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2007年1月4日
私としては、10年の区切りで何か夢をまたもちたいと思っていた矢先、さらに2年の過ぎてしまったのだから何とかしたいと思っていたところだ。
願ってもない話。
役所上がりのかよちゃんに話すと、
60にもなって何言ってんのよ、今から新しいこと始めるつもりなの??ってけげんな顔つき。
ギャラリーごさろのママは「すばらしいこと!」って反応。
さて、私の兄貴は???つまり父親代わりの、、、。
「うむ、大賛成。」とのこと。
工房ドリームは?「手間賃か、材料費かどっちか出してくれよな、
でかいモニュメント看板は作ってやるよ」とのこと(笑)
弥朗ヶ前のおひでさんはお掃除でも何でもお手伝いするわぁ!って。
彫刻を作りたくてもそれなりの場所がなくって困ってると言う意欲満点の彫刻仲間もいることだし、、。
やる気、やる気。
それには段取りが大切。さて!!
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2007年1月26日
いよいよ、イメージを高めていかなくちゃ。
東北電力に木製の電柱を2,3本譲ってくれるように交渉してみてとドリームに言われたので、さっそく、同級生のA君の力を借りて聞いてもらったところ、
「薬品処理してあるので一般には公害が懸念されるから出さない」とのこと。
ドリームはそんな個人でのやり取りじゃなく、町から言ってもらえってさ!
やだなあ、町には言えないよ、、、。って悩んでしまった。
この件について、実家の兄夫婦に相談したところ、なんとまあ、
「裏の桧が巨木になってしまったので切ろうと考えていた。それに使えるなら切って持ってゆけ、、、。」
だって!!驚いたの何の。
早速ドリームに電話。「見に来てよ!」
返事「暗くなって今って言われてもナぁ、、。その前にどんなものか写真に撮って見せてよ」
なるほど、、それが先か、、。カメラを持って出直し。
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2007年1月28日
青木の実家に桧の写真を撮りに行った。
猪俣祐一もいっしょ。
新潟県阿賀町鹿瀬の彫刻家佐藤賢太郎さんの「列車の車窓から見る展覧会」のことを報告。
祐ちゃんも関心を持って聴いてくれた。よかった。
これからの若い人には希望がある。やろうと思ったらやれる時間がたっぷりある。
私には時間がない。
でもたくさんの時間を持つ若者に引き継いでゆけたらそれがすなわち私の時間にもなる
そう思って道筋をつけていきたいなあ。
なんとも巨大な樹木でどうやったら伐採できるのか、、、。
祐ちゃんの名案に拍手したーーつまり、建築業のいとこの坂下町議員でもある、五十嵐一夫に打診してみようということだ。
早速電話してみたんだけど、「土建や」さんに頼むしかないって。
うーーん。
やっぱりドリームだわ、、、。
お金もかかるだろうなあ、、。それが一番の問題だなあ、、、。
2007年1月29日
たいへん! 見たとたん、どりーむはまず、息子くん、
「若いっすね、この木は、人間なら働き盛りで子ども抱えてローンこれからがんばるぞっていう頃でしょね」 「生木は切ると暴れるからおおごとだよ」
ドリームのおやじは
「どうしてもこの木が必要だと言うのなら伐採もできるだろうが、この木でなくちゃならんと言うことはないだろ、 モニュメントにするなら、いろいろとデザインによって別な材料でもできるのだから」という。
そして、「3月の彼岸前に切らないとそのあとは春から水分を吸い上げるので切っちゃいけない。 重たいなんてモンじゃねーし、生木は使いにくい」と。
ほんとに、わたしもこうして写真を見ていたら、なんだかむずさくなって切るなんて酷なことだと思ってた。
切らなくていい。
明日は坂下町役場のFさん(担当者)に会って来る。
村の人たちと顔を合わせる機会を設けていただき、 看板モニュメント用の材木を協力してもらえないかと問い掛ける、 そして、ドリームがアドバイスをくれたように、村の人々もそのモニュメント作りに参加してもらえるように お話することにしたい。決めた。そうする。
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2007年2月3日節分
坂下町に連絡したら逆にわたしに電話しようとしていたという。
NPO事務局長のYさんから2007年の計画の中でNOKOが受け持つ内容をいっしょに検討したいと言うもの。
さっそく、とみちゃんに連絡をとった。
うん、わたしもその分校彫刻村のスタッフになるか!って返事をくれた、なんとまあやっぱとみちゃんだわ。
かよちゃんもいっしょに行ってくれる事に。
そうね、この、モニュメントのこと、話したら、役場では手配してみましょうとのこと、
材木が手に入ったら、村の人たちと話し合おう。
とても楽しみ。
村の人たちの協力を得るためにわかりやすくって、共感を持ってもらえるなにかそういう
ものを準備しなくては、、、。どんなふうに作るかなあ、、、。
2007年2月13日
いよいよ会津晩下町財政政務課でNPOの代表とNOKOのアトリエ側と、役所との3者打ち合わせ。
こちらからは、なんと、5名も参加。
かよちゃん、ちーちゃん、とむくん、とみちゃん、NOKOと。
・お互いフリーの職員会議のようにしていつも顔を合わせ話し合いで進みましょう。
・看板は国道から見えるところに建てたい。もう一つは学校前校庭部分に。
・環境作りはおたがいにやりましょう。開校式の時に子ども達や、参加者とモニュメントに取り付ける
造形物を制作するイベントをやりましょう。
・里山、村の方々と交流をし、おたがいに理解を深められるように、役場からのご支援をいただきましょう
・次の代表者の打ち合わせにはNOKOのアトリエ側も内容方針の説明プリントを用意しましょう。
・分校の下見は物置を片付ける前にしたい。
・ネーミングはお互い考えておきましょう。ものつくりで人々が集い、心を通わせることができるような
空間としての役割を持ちたいのだから、そして、ここにくればこんなにすばらしいものに
出逢える、もの作りのスペシャリストがいる、、というような場所にしましょう。
と、このようなことを確認しあった。
さて、その帰り道、みなでおいしいラーメンを食べた。
その席で、いろいろとネーミングについて検討、べらべらとたのしいおしゃべりをして彫刻と言う言葉は
NOKOのほうの舘に付けて、全体はどうしよう、アトリエと言う言葉も入れたいし、里山という言葉も入れたいし、
分校と言うのははずせないし、、というので、
「里山アトリエー坂本分校」は?う~~んいいなあ!♪
え、、しかしね、「の」をいれたらどうでしょか、ってちーちゃん。うん??「里山のアトリエ、」か?
わあいいなあ、やさしくなるよ。
「坂本分校は小さくする?ととむくん。いや、でかっといれたほうがインパクトあるよってかよちゃん。
で、決まった。
「里山のアトリエー坂本分校」
NPOの事務局長にすかさずメールを送った。
お返事「検討しておきます」とのこと。
さて、NPOさんのほうはどのようなことになっているか、、。
次のときまでがっちり文章化して準備をしておかなければ。
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2007年2月14日
かぼちゃ水彩教室で。かよちゃんと水彩そっちのけで会議(笑)とむくんが笑ってる。
「私が質問したように、看板は国道から見えるとこなんて、地権者が別なんだもの、
借りた人個人が掛け合ったってできるはずないよ、
これは坂下町役場としてここの分校はこのように活用されていますというようにPRも含めて看板を設置するべきだよ。」
と、かよちゃんは元役所人としてのキャリアからの発言。
町で貸しておいて、あとはマル投げって言うのはどうしても納得が行かない。
町として責任を持ってそのくらいの手立てや支援はするべきだという考え。う~~ん、
NOKOはなんでもがんばっちゃうタイプだからこのかよちゃんの対応はすばらしいなあと思った。
で、町に要求し、これまた、「検討します」との返事をもらった。
うれしい。
23日に下見に出かけることになった。
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ごさろママとモニュメントのアイデアを検討した。
彫刻家佐藤賢太郎さんとこの、里山アートにあった「5線に♪」のようなものはどうか、
いや、人々が参加型でそれぞれが造形物を下げると、神社の絵馬みたいなあしらいに見えてしまうかもしれない、、
むしろ、樹木のようにして、小鳥や、お花、いろいろ、
と枝に咲いてるようになるといいのかもしれない、、、ということに落着いて、
そのほか、来訪者の作品は校庭の土手などに
それぞれ一枝ずつ打ち立てられるようにしたいなあということになった。
さて、ごさろのママにも山小屋の間伐材があったら提供してもらえるようにお願いした。
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2007年2月23日
初めて廃校後、分校の内部を見た。
うん、なかなか、、、入り口もいいなあ。講堂は床がぴかぴか。きっとぬか袋で磨いてたんだろうなあ。
それにすごい、木で作った滑り台がある。(遊具)。ステージもピアノもちゃんとしている。
天井、窓の下の板張りなどはたしかにくたびれているけど、町で点検し、補修をきちんとやると言うことなので
まあ、当然のことながら一安心。
物置になっている東校舎の室内は給食用の調理台やら、戸棚やらもりだくさんの用品が山と積まれている。
さっそくみなで、「これも使おう、あれも使おう、とって置いてもらおう」と検討開始。
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2007年3月23日
いよいよ契約日
契約書にサインはんこ。OK。
ちょうど電気工事が入るというので訪問すると、床の痛みの修理をしていた。
これはもと畳の部分の床張り。 傷んでいる棚。 修理中の床下を覗き込んでる祐ちゃん。
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そうそう。
大沢地区の(この分校の村)大きな神社に倒木があって、それを4メートルづつに分けて運んでくれるというので
これまたモニュメント用になると大きな期待がかかる。
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さて分校裏の神社にみんなでお参りして記念撮影
ここは分校すぐ裏、倒木のある神社とは別
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「白い風景」作家の佐瀬画伯からの提供による
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